ターボブースト機能付きCore m3を搭載したLTEモデルを購入できれば、誰も苦労しません。
しかし現実は限りある予算の中から、どのモデルを購入するか検討せざるを得ません。
- Core m3搭載LTEモデル
- 8GB Pentium 4425Yモデル
- 4GB Pentium 4425Yモデル
Microsoftがこのようなラインナップを提供するということは、当然それなりの理由がある訳です。私は実際にCore m3を会社から支給され、個人環境は8GBの4425Yモデルに近いです。
そこで今回は、誰にどんな機種がオススメになるかを説明してみましょう。
Core m3搭載LTE
私が朝から晩まで仕事で使用しているモデルです。今のところ熱暴走などには一切遭遇していません。
- CPU:Core m3搭載LTE
- メモリ:8GB
- ストレージ:128GBのSSD
- 通信環境:LTE/WIFI
さすがにAI用デスクトップマシンのIntel SkyLakeのメモリ32GB環境と比較するとワンテンポ遅い気がしますけど、サクサクと動いてくれます。Microsoft Officeなどの起動で待たされることはないし、私の人類最速に近いキーボード操作にもキビキビと反応してくれます。
Microsoft PowerPoint 2016で作成した音声付き資料のMP4データ化も問題ないし、事務作業であれば全く問題ありません。ただし発熱は相当なもので、3kgのアルミ冷却台がホカホカになります。ZoomやTeamsといったビデオ会議を長時間やる場合は、冷却フィンを装着するのが望ましいです。
なお私はMircrosoft Edgeのタブを10枚くらい開いて仕事することが多く、Windowsクライアント版のTeamsが常時稼働しています。Symantecのウィルス対策ソフトも常駐しています。
あとMicrosoft OneDriveを使うこともあります。これらを全て使って仕事していると、タスクマネージャのメモリ使用率が60%台になっています。つまり 8 x 0.6 = 4.8 で、4GB以上のメモリを使っている訳です。
タスクマネージャによると、やはりMicrosoft EdgeとMicrosoft TeamsがCPU/メモリを消費しています。聞くところでは、Microsoft OneDriveも相当リソースを消費するとのことです。
それからタスクマネージャーでCPU使用率を確認しようとする時ですけれども、CPU使用率が100%になっていることが散見されます。すぐに落ち着きますけど、タスクマネージャを起動するだけもCore m3 CPUには負担となる訳です。さすがに日頃は40%前後ですけど、やはりCPU性能は「そこそこ」に過ぎないようです。
- Windowsパフォーマンス優先設定
- バックグラウンド アプリの停止
- 画面はブラック単色で画像なし
以上のような設定をして使っていますけど、あと5年くらいは問題なく使えそうです。会社規則によると4年間は機種変更NGのようですけど、全く心配になりません。2020年12月から使い始めた「頼もしい相棒」です。
なお現在は在宅勤務が殆どなので、Apple Bluetooth Magic KeyboardとElecom Bluetoohマウスと、USB-Cアダプタ接続の23インチ外部接続ディスプレイ (1920 x 1080) を使用しています。あ、会社との接続には、自宅の無線LANを使用しています。
このSurface Go 2は本体550g程度で、10.5インチ画面です。つまりB5サイズ程度で、軽くて小さいです。カバンの中に入れて通勤することが簡単です。
もちろん内蔵カメラが付属しています。「TeamsやSkype会議にログインする度に、ビデオがONになっていないか冷や冷やする」という人もいます。
… これは最初から付箋紙を貼っておき、ビデオが必要な時だけ外せば良いです。何でもパソコン機能にばかり頼ろうとしないで、自分なりに工夫して利用することも大切です。例えばマイクロSDカードスロットがあるので、それをメモリデバイスとして利用することも可能です。
(私はMacbook Pro Mid 2009のSDカードスロットを、バックアップ媒体として利用することも多いです。ちなみにUSB-Cをダイレクトに使っても良いですけど、マイクロSDカード-USB変換アダプタも利用可能です)
iPadなどのタブレットと同じく、メモリやストレージの増設は出来ません。だから予算に余裕があれば、このCore m3モデルの購入を強くオススメします。
8GB Pentium 4425Y
LTEで携帯電話回線を使うことが出来ず、Core m3のようなターボブースト機能もありません。旧Surface GoのPentium Gold 4415Yと基本的に同じです。
- CPU:Pentium Gold 4425Y搭載LTE
- メモリ:8GB
- ストレージ:128GBのSSD
- 通信環境:WIFI
Surface Go 2では聞いたことがありませんけど、旧Surface Goのメモリ8GBのPentium Gold 4415Yモデルでは、1時間以上のZoom会議で音質などが悪くなるという事例が報告されています。(ちなみに「弥生の会計」は、4,000行くらいの仕分けが問題なく実行可能とのこと)
旧Surface Goのメモリ8GBモデルは、容量128GBのSSDを搭載しています。SSDはeMMCに比べると高速な代わりに、発熱が激しいです。それもあって内蔵マイク/スピーカー/カメラなども総動員するZoomビデオ会議(Web会議)では、長時間の継続利用が辛いのでしょう。
ただし本件に関しては、冷却フィン(ヒートシンク)を装着すれば状況改善します。
問題はヒートシンクを装着しても、どこまで「まともな社会人と認識されるか」ですね。在宅勤務だと家族に目撃される程度なので、冒頭画像のような巨大ヒートシンクを輪ゴムで装着しても良いでしょう。それが厳しいならば、上記のような高さ10mmの薄型ヒートシンクです。
どうして私が所有しているかというと、この冷却問題はCore m3も同じだからです。私は「備えあれば憂いなし」で、日頃から冷却フィンを装着して仕事しています。
だからCore m3で無冷却の時に、長時間Zoomビデオ会議をやった経験がないのです。ただし発熱は相当なものなので、わざわざ仕事中の会議で人柱になる勇気はありません。悪しからず。
なおデスクトップAIマシンも32GBでメモリ17%程度の消費が多いので、やっぱりメモリは8GB版にするのが無難です。
4GB Pentium 4425Y
ある意味で「遅かろう良かろう」なSurface Go 2です。個人的には、最もシアワセになれるモデルだと考えています。
- CPU:Pentium Gold 4425Y搭載LTE
- メモリ:4GB
- ストレージ:64GBのeMMC
- 通信環境:WIFI
実は旧Surface Goより一世代古いSurface 3も現役稼働しています。eMMCのおかげもあって発熱問題は安定しており、Zoomも問題なく利用できているとのことです。
たしかにMicrosoft TeamsやMicrosoft OneDriveといった製品を常駐させなければ、メモリ消費量はグっと減ります。私はメモリ4GBのMacbook Air 2010 11インチ (64GBの初期型SSD)をWindows 10環境で使用しているのですけど、テキストエディタを使うだけなれば2GB超で大丈夫です。
快適なキーボードとテキストデータの編集機能があれば、いったい他に何が必要でしょうか。少なくとも当ブログ記事も、12.9インチiPad Proですけれども、テキストエディタで作成しています。
確かにSSDに比べるとモッサリしているeMMCですけれども、瞬間的な速さは業務効率とは関係ありません。そのモッサリ感にストレスを感じてしまうことが、実は問題の本質なのです。
(動画編集をする場合にはCore m3が必要になりますけど、単純にPowerPoint音声データをMP4データ化する程度ならば、時間は擁するけれども4GB/64GBeMMCでも可能)
と、いう次第なので、世の中には2021年2月25日時点であっても、業務マシンとして4GBメモリ/128GBのeMMCを使用中の企業も存在するのです。
某アニメの敵役のセリフを借りると、「パソコンの性能の差が全てではない」という訳です。脚は飾りに過ぎないかもしれませんけど、テキストエディタとキーボードの存在は伊達ではないという訳です。
もちろんパソコンは脳の代わりにはなりませんけど、メモやノートでアイディアを纏めた後は、具体的な形に落としてみるのが効果的です。その時に「遅くても作業できる環境」があれば、大変に助かる訳です。
まとめ
2021年2月25日現在、ビックカメラによるとキーボード付きモデルは次の通りです。
- Core m3搭載LTE:107,580円(税込)
- 8GB Pentium 4425Y:85,580円(税込)
- 4GB Pentium 4425Y:65,780円(税込)
うーん昨日は「Surface Go 2欲しい病」を鎮静化させましたけど、こうやって書くと再び欲しくなって来ますね。困ったものです。
それでは今回は、この辺で。ではまた。
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記事作成:よつばせい