Windows 11をクリーンインストールすると、DVDビデオの再生機能は搭載されていない。(その割には「映画&テレビ」がインストールされていて、なかなかマイクロソフトらしく謎めいている)
ともかくハードウェア的に接続されているから、あとはDVD再生ソフトウェアをインストールすれば良い。今回はどうやってDVD再生ソフトウェアを選択&入手すれば良いかを紹介させて頂くことにする。
有料ソフトウェア
まず最も安心で確実なのが、マイクロソフトの提供するWindows DVD Playerだ。有料ソフトウェアだけれども、Windows 11の提供元だ。僕はMicrosoft Office Personal 365のサブスクリプションユーザなので、これ以上は個人情報などを吸い上げられることはない。つまり安心感がある。
入手先もハッキリしている。Microsoft StoreでDVD Playerを検索すればヒットする。ちなみにMicrosoft Storeでは無料壁紙なども配布している。
なお最初に有料だと断ったけれども、無料で利用できる場合もある。一部のパソコンではWindows VistaやWindows 7の時代に、Windows DVD Playerが提供されていた。それらをWindows 11へアップグレードすれば、無料でWindows DVD Playerを使えるとのことだ。
おそらくWindows 11は2021年10月に登場したばかりだから、あと5年くらいは使えそうな気がする。購入しても、損はないだろう。おまけに試用版はDVDビデオが再生できるかどうかのチェックくらいで、一時的に使用であっても購入しないと使い物にならない。
さて僕がどうしてWindows Media Playerを購入しなかったのかというと、その理由は「インストール対象」にある。Microsoft Office 365 Personalサブスクリプションを契約するメリットは、インストール可能なPCが制限されていない点にある。
僕はもちろん人間の範疇であり、一度に使用するパソコンは一台だ。しかしいろいろと実験したり持ち歩き作業をする関係で、何台ものパソコンを所有している。だから「同時に何台にインストールしても良いけれども、使うのは一人だけ」というソフトウェアライセンス使用許諾に向いている。
一方でDVD Playerというのは、基本的にDVD装置に括り付けだ。そしてDVD装置は、基本的にパソコンに常時接続されていると解釈されている。DVD再生機能をMac OSに搭載していたMacbook Pro Mid 2009にしても、DVDプレーヤーを内蔵していた。
しかしノートパソコンを使っていると、「このマシンだけ」ということが殆どない。そうかといって、何台分ものライセンスを購入するのは大変だ。
そんな訳で、今の僕は無料ソフトウェアに頼っている。それにDVDビデオを再生したのも数年ぶりで、もしかすると今後は一生使わないかもしれない。
無料ソフトウェア
さて無料ソフトウェアだけれども、実はしばらく前までWin DVD Player Goldといった名前のDVD再生ソフトウェアを所有していた。これはPanasonicのポータブルDVDプレーヤーを購入した時に、付属していたDVD再生ソフトウェアだ。
つまりあなたがDVD Playerを所有していれば、僕のようにDVD再生ソフトウェアを所有している可能性がある。最近は下手なソフトウェアをインストールすると、どんどんと個人情報などが吸い上げられる。出来るだけ確かなDVD再生ソフトウェアを利用した方が望ましいかと思っている。
ただし残念ながらPanasonicのポータブルDVD Player本体が壊れた時に、付属ソフトウェアも一緒に捨ててしまったような気がする。いずれにせよWindows 7時代に使っていたものだから、インストールする時に警告メッセージと困ったかもしれない。
(そういう時にはMacbook Pro Mid 2009のBootCampソフトウェアと同じく、互換機能を使って強引にインストールすることになる)
なお僕の場合はどうしたかというと、定番のVLC Media Playerというフリーソフトウェアをインストールした。これはMicrosoft Storeにも「無料ソフト」として登録されているし、インプレスの “窓の杜” でも紹介されている。
“窓の杜” をご存じない方に紹介しておくと、Windowsが登場した頃から存在を続けている老舗Webサイトだ。そこで評価して紹介されていれば、幾多のユーザや専門家による厳しい審査にパスした良品だと言える。
だからインストール時の警告メッセージで情報提供を尋ねるチェックボックス外さずに回答しても、DVD Media Playerはハッキングでもされない限り、安心して利用できる。
ちなみに2012年12月19日時点でのサポート対象はWindows 10と表記されているけれども、Windows 11でも問題なく動作する。
もちろん善意で無料開発されているソフトウェアだから、寄付は大歓迎とのことだ。今後もお世話になり続けるようだったら、マイクロソフトのWindows DVD Player価格分くらいは寄付しようかと考えている。
まとめ
以上の通りで、最近はソフトウェアよりもハードウェア装置の方が気がかりなDVD Playerだけれども、Windows環境でも安心して利用することが出来る。
もちろんオススメはWindows DVD PlayerかVLC Media Playerとなるけれども、他製品も悪くない。ただしDVDの場合は著作権保護の観点で、どこで何が実行されるかを確認しようとする傾向がある。
やっぱり今後はそういった面も含めて、Amazon Prime Videoやdocomo dアニメストアなどのオンラインサービスが普及を続けることになるだろうか。
(2021年の大掃除でDVDを大量廃棄したこともあり、少し寂しい気持ちもある)
それでは今回は、この辺で。ではまた。
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記事作成:小野谷静