BootCampを使わずにWindows10をインストールしたいという人も多いでしょう。
やり方は簡単です。実際に私はMacbook Late 2008で、BootCampを使わない環境でWindows 10を利用しています。
今回は娯楽記事ではなく、真面目な技術的な解説記事としてインストール方法を紹介します。
ただし私の場合は「オススメできる利用方法」ではありません。
お金に余裕があれば、500GBくらいの大容量SSDを調達することをオススメします。
そうですね。実は簡単だけれども、勘違いしている人が多いのが現状です。
まずは全ての方法を説明してから、私のインストール方法や利用状況を解説させて頂くことにしましょう。
BootCampを使わない
BootCampを使わない ….. これ、実は二通りの意味があります。
- OS XやmacOSでBootCampを使わない
- WinsowsでBootCampドライバ不使用
さらに説明者によっては、「そもそもOS XやmacOSをインストールしない構成で利用する」ということを指す場合もあります。つまり全データを消し去ったMacbookに、Windows 10をインストールするという方法です。
赤貧にあえぐ我が家では、最新Macbookはおろか、古いMacbook Late 2008の内蔵ディスク容量まで節約する必要があります。そんな場所でだけ採用されるレアケースです。
Windows 10にBootCampドライバをインストールした状態でないと、画面の輝度調整やタッチパッドの右クリックが設定できないのです。
BootCampドライバ(MacHALDriver.sys)は、Windows 10の動作に影響を及ぼします。現在はマイクロソフトがサポートしていますけど、下手するとWindowsが動かなくなることもあります。
普通のパソコンの場合、メーカー側がWindowsアップデートに合わせて、最新の対応ドライバを提供します。しかし古いMacbookのメーカー対応期間は終了しています。
そもそもAppleでは、Macbook Late 2008でのWindows 10動作を保証していません。だから大半の人は気にしませんけど、実は相当なリスクを抱えてBootCampドライバを使用しているのです。
まあ古いMacbookに限らず、Windowsパソコンが突然動かくなるのは「良くあること」です。だから殆どのユーザが、何も考えずにBootCampドライバを使っている訳です。
そうです。だから小まめなデータバックアップは重要です。そして最新MacbookでもmacOS/Windows 10のアップデートはリスクがあるので、まずは古いMacbookで様子見することが良かったりします。
インストール方法
さてそれでは、それぞれの要望に応じたインストール方法を紹介することにします。
BootCampを使う方式
これが最も確実な方法です。BootCampを使ってインストールしても、最終的にBootCampに頼らない構成になっていれば「結果オーライ」です。
それに何かの事情があって、急にOS XやmacOSを使いたくなるかもしれません。ディスク容量に余裕がある限り、BootCampを使うことがオススメとなります。
ただしBootCampを使ってWindowsをインストールしただけでは不十分です。その後でインストール済みWindows領域に、さらにWindowsをクリーンインストールするのです。
こうすれば、たとえMac OS XやmacOSに何かあっても、それらのBootCamp機能に頼らずOS起動できます。私の場合、Macbook Late 2008の内蔵ディスクをデスクトップPCに移植し、そのままWindows 10を継続利用したこともあります。
(もちろん再度のライセンス認証が必要となります)
- OS X EI Capitanをインストール
- EI CapitanからBootCampでWindows 7をインストール
- Windows 7領域にWindows 10をインストール
- Windows 10にBootCampをインストール
- BootCampをアンインストール
初心者は無理をせず、Windows 7インストール後にBootCampをインストールすると良いでしょう。それからWindows 10はクリーンインストールでなくて、上書きインストールにするのです。
旧OSのデータが残っているのは気持ち良いものではありませんけど、我慢しましょう。人生にはOSインストールなどよりも、やることは山ほどあります。
ちなみにWindows 10をクリーンインストールする方法ですが、まずはWindowsインストール用のDVDやUSBメモリを装着します。そしてMacbookはOptionキーを押しながら、電源ボタンを押します。
そうすればStartup Managerが起動して、どのデバイスからOS起動するかを選択する画面が表示されます。そこでWindowsを選択すれば、Windowsインストールが始まります。興味深いことに、過去にWindows 10をインストールしたことがあれば、ライセンス認証は必要ありません。
なおWindows 10に対してBootCampをインストールする場合、Windows 10対応したBootCampでないとインストール不可能です。
Macbook Late 2008の場合はWindows 7しか対応していないので、管理者権限を使って強引にインストールことになります。またオーディオはドライバソフトウェアを別調達することが必要です。
それからBootCampをアンインストールするのは、冒頭で説明したBootCampドライバを削除することが目的です。ただしこれを取り除くと、チップセットなどの各ドライバは削除されませんけど、BootCamp画面も使えなくなります。
Windowsのみインストール
さて先に申し上げたように、私は初期化されたMacbook Late 200の内蔵ディスクに、Windows 10だけをインストールして使っています。SSDの容量が128GBなので、OS X EI Capitanのディスク占有量さえ勿体なく思った訳です。
やり方としては簡単です。
MacbookはDVDやUSBメモリなどのWindowsインストール媒体を使えるので、まずはMacbook Late 2008であればDVD装置を外付けします。そしてoptionキーを押しながら、電源ボタンを押します。
あとはStartupマネージャが起動するので、そこで “Windows” を選択してクリーンインストールすれば良いです。
なおMacbookの機種によって挙動が異なりますが、我が家のMacbook Late 2008はEFI bootでは、Windows 10をインストールできません。だからUSBメモリでのインストールが出来ません。(Macbook Pro Mid 2009ならば可能)
もちろんここまでやるからには、BootCampを管理者モードでインストールしてから、今度はアンインストールしています。
つまり滅多なことではWindowsが起動不可となることはないし、万一何かあってもデスクトップPCなどに内蔵ディスクを移殖すれば、そちらでOS起動させることが出来ます。
あと興味深いのは、こちらのWindows 10だけ内蔵ディスクにインストールという方式を採用すると、なぜかライセンス認証手続きが必要となります。私はMacbook Late 2008をWindows 7からWindows 10へ無償アップデート(昔は特別サービス期間あり)させた者でして、Windows 7ライセンスキーを入れたらば、無事にWindows 10認証が完了しました。
まとめ
慣れてしまえば、BootCampを使わずにwindows10をインストールすることは簡単です。問題は、どの環境が自分に向いているかを判断することです。
ちなみに最近のMacbookは、USB-Cが標準インタフェースとなりました。それに合わせて、iCloudやOne Driveにデータ保存する方式が普及しています。
私も第三世代iPad Pro 12.9インチを使っていることもあり、One Driveにデータ保存することが多いです。これならば、再びBootCampをインストールしても良さそうです。
それでは今回は、この辺で。ではまた。
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記事作成:小野谷静